杓子定規の解説

 「杓子」はご飯をよそう時に使うしゃもじとかで、「定規」は直線とか図形とかを正確に書く際に用いるアレです。杓子の持ち手部分を定規の代わりにして直線を引こうとしても、杓子はそれなりに曲がってることもあるので、なかなか定規のように上手くいきません。このことから、たった一つの基準もので全てを判断・実行しようとしたら、応用や融通が利かないことを意味するのです。杓子はご飯をよそう為に存在すればいい、直線を引くならば定規を使えばいい、一つだけに拘らない方がいい、そういうニュアンスが含まれています。

杓子定規の例文

【唯】「…………」

【結晶姫】「譱軀……貴様らは、今の状況が分かっていないのか……!!」

【唯】「統帥が、意思を装われた。我ら譱軀には、それが必要にして充分の価値」

【博樹】「……氷室……」

【唯】「唯、斬り捨てるのみ。譱軀の意思に抗う者――今度こそ、貴方たちを斬り捨てる!」

【結晶姫】「杓子定規はこれだから嫌いなんだ……先に行け。絶対にその子を渡すな。コイツは、私が足止めする!!」