瑰意琦行の解説
「瑰意」は珍しくて優れている心を意味し、「琦行」はまあ奇行と同じような意味かと(ここではポジティブな意味で捉えましょう)。
すなわちその人の思考・思想や行動がその辺の人たちとは一線を画して優れている、という四字熟語です。比較的、日常的な文章でも使いやすいかもしれません。少なくとも自分は使います。
余計なコメントですが、いつの時代も優れた賢人というのは人間社会の諍いに囚われない、真理なるものへのアプローチができている人だと思われます。その追究が為の行動は優先順位的に社会の調和を隅に置きがちなので、構成員たる人民にはどうしても「変わった人」に見える、奇行をする変人という扱いにも繋がるんだと思います。そういう意味での変態に、自分もなりたいものです。
瑰意琦行の例文
【結晶姫】「一応、秀才ばかりが集う我らが学園だが、実際最も秀才なのは誰なのだろうな。我ながら無意味な思いつきではあるが」
【恋々空】「え? それは、やっぱりユラ先輩じゃ……」
【結晶姫】「私は所詮、良家の生まれというアドバンテージに生かされたに過ぎない。教育の環境は揃っていたからな、周りの連中と同様に秀才止まりというだけのこと。ぶっちゃけあのバ会長の方が格上だとはこれでも思ってるのさ」
【恋々空】「思ってるんですね……あの普段の態度に反して……じゃあ、誰なんですか結局?」
【結晶姫】「それは勿論、我らが英副会長だろう――! 客観的に見て中の下くらいの教育環境の中で稜泉に到達し、ある意味で周りの野次に左右されず在学者と学園の秩序を維持する役目を全うしているッ。更に何よりもあの聖母思考……ッッ……彼女の有り様こそ瑰意琦行の象徴例と云っても過言ではないだろう!!」
【はこ】「過言なり」
【恋々空】「結局ユラ先輩、ソレが云いたかっただけなんじゃ……」