海底撈月の解説
海底は、そのままの意味です。「撈」は「すくう」と読むので、海底から月をすくい上げるというのが表面的な意味になります。海底がどれほどの深さかは知りませんが、まあ絶対そこはかとない根気が必要そうですよね。
だけど当然、そんなこと達成できないっていうか抑も月はそんなところにないので諸々無駄な浪費と云うほかありません。この四字熟語が表現するのは、まるで海の中から月をすくい上げようと四苦八苦するように、実現不可能なことに無駄な労力を費やすことへの嘆きです。
比較的使いやすそうですけど、結構莫迦にしてる表現でもあるので友達や家族には云わないようにしましょう。
海底撈月の例文
【志穂】「おいハゲ、分かってるとは思うが、私は海底撈月に手を貸す趣味は微塵も持たねえ。……そのお前の策、私を動かすに値するんだろうな?」
【謙一】「ハゲてねえ。お前だって、分かってんだろ志穂。こういう弩シリアスな時の俺が海市蜃楼を口走るわけないって」
【志穂】「…………分かった。委ねてやる、今の私の命、お前に全部」
【謙一】「ああ。それじゃ行こうぜ。反撃開始――せめてもの慈悲だ、跡形もなく、叫ぶ間もなく潰してやろう」