和氏之璧の解説
「和氏」というのは人名で、「璧」は宝玉です。昔の中国の卞和って人が王様に凄まじいレア度の宝石を献上したところ、珍しすぎた所為か「ただの石じゃん!」と判定されて悲しい目に遭った、というエピソードから来てます。
ていうことで本当に珍しい宝物を意味します。成り立ちを考慮すると、珍しすぎて周りから認められないニュアンスを含めて使うといいかもしれません。
和氏之璧の例文
【結晶姫】「ふむ……どうしてこう、英くんは世間から認められないのだろうか……全く意味の分からない世の中だ」
【恋々空】「とはいいますが、最初は藍澤先輩だって冷たくあたってたじゃないですか。いや、人のこと云えないんですけど……」
【結晶姫】「まったく、タイムマシンが手に入ったならまず真っ先にあの頃の私をぶん殴りに行きたい。しかしいつか必ず英くんのその人間としての美しさに皆も気付くことだろう、この私のように――いや、待てよ?」
【恋々空】「どうしたんですか?」
【結晶姫】「つまり今の英くんはまさに、和氏之璧とでも云うべき状態なのではないか……だとすれば、今なら私が英くんを独占できる――」
【恋々空】「……………………」