軻親断機の解説
類義のやつに「孟母断機」「断機之戒」がありますが、漢検1級なのはこの軻親断機だけです。ただし他2つは準1級なので1級問題でも出題される可能性があります。セットで覚えといていいかと。
中国戦国時代の有名な思想家・孟子のお母さんが「孟母」となります。「断機」は機織りものを断つことだそう。孟子が学問でスランプ気味だったのに対し、お母さんが機織りの糸をいきなり切り、学問することを途中でやめるのは、未完成でこのままでは役に立つことのない織物と同じだと激励を飛ばした名エピソードから来ています。
ということで途中で志したものを挫折してはなりません、という意味です。学問関係で使うのがベストかもしれませんが、諦めるなっていう熱血場面では総じて万能に働いてくれそうです。ちなみに孟子のお母さん名言シリーズは他にも結構あります。
軻親断機の例文
【環】「うぅ……『トワの黙示録』……本当に、こんな凄いものを私たちは制覇できるんでしょうか……」
【鎮】「確かに難しいことだろう。苦労が並みでないことは外野の俺でも簡易に想像できる。だが……決めたことなのだろう? 軻親断機、君に退路は無い。止まるぐらいなら進みたまえ」
【環】「そ、そうですよね……時間が無いのは明らか……私がやらなきゃいけないのは、会長や恋々空ちゃんたちを最大限支えること……ただ止まってれば効率は下がる一方だ……」
【准謌】「……え? もしかして、大秦先輩とタマタマって、結構な信頼関係にあるんですか……?」
【鎮】「……知らん。そんなもの、本人に訊くな」