禍福倚伏の解説
「禍福」は災い(禍)と幸い(福)のことで、「倚伏」禍の中に福、福の中に禍が潜んでいる意だそうです。
なので、災いと幸せは交代交代でやってくるんだぜという教えになります。え、そうかなぁと思わなくもないですが、山あり谷ありの親戚みたいなもんかと納得することにしました。にしても「かふくいふく」って読みづらくありません? 読みづらい奴は覚えづらいんですが……。
禍福倚伏の例文
【環】「うう……傘が壊れて雨に濡れてしまいました……」
【結晶姫】「それは災難だったな。しかし禍福倚伏という言葉がある。災いの次には幸福が訪れるものさ」
【環】「あはは、そうですね……楽しいことを期待しちゃいます」
~次の日~
【環】「うぅ……」
【恋々空】「え、どうしたんですかタマ先輩、何かすっごい眼が腫れてますけど……!」
【環】「乗った電車で、その……痴漢事件が起きたらしくて……被害に遭った女性の方が催涙スプレーで撃退しようとしたみたいで……私それを受けちゃって……あはは、私犯人に間違われちゃったのかな、犯人面でごめんなさい……」
~その次の日~
【環】「いたたた……」
【恋々空】「タマ先輩、何か怪我してませんか!? そしてえげつない消耗っぷりですけど!」
【環】「お車の左折に巻き込まれて、暫く引き摺られちゃった……あはは、遅刻しないでよかったー……」
~更に次の日~
【環】「……………………」
【恋々空】「……あの……今日は、何があったんですか……?」
【環】「昨日の帰りにね……えっと、顔とか服とかよく覚えてないお兄さん達に制服、全部取られちゃって……ついでに公園のゴミ箱に手足縛られたまま逆さにダンクされちゃって……あぁ私一生このままかなって思ったんだけど、遅刻したら恋々空ちゃん達に迷惑かけちゃうから、何とか今朝家に帰って予備の制服出して、走ってきたんだ……あはは、流石にお腹空いたなぁ……」
【結晶姫】「ハァ――ハァ――いつまで経っても福の来ない環くん、これはこれで、萌える……ッ!!」
【恋々空】「屑ってないで慰めましょうよ!!」